9月市議会に提案した蕨駅(東西口)エレベーター設置のための設計委託料1919万円が、残念ながら、10日及び12日に行われた常任委員会において、新生会、政風会、公明、民主の反対で否決されました。この設計予算案は、蕨駅のバリアフリー化をすすめるため、JRが平成20年度にホームにエレベーターを設置する事に合わせて、蕨市が設置主体となって、平成20年度に西口、さらに21年度に東口にエレベーターを設置するためのものです。委員会で述べられた主な反対理由は次のようなものでした。
●田中前市長時代は、改札外の設置主体もJRであるべきと主張してきた。それを頼高市長になったからと言って、蕨市が設置主体となって設置することは問題。時期尚早。
前市長がそのような主張をしていたのは事実であり、私も、JRに対し、改札外もJRが設置主体となるべきと主張してきました。しかし、JR東日本管内の各駅では、ごく一部の特殊な事情の駅を除き、改札外のエレベーターは地元自治体が設置主体となっており、また、蕨駅が特殊な事情の駅にあたらないため、蕨駅の改札外のエレベーターだけを、JRが設置主体となって実現できる見通しはありませんでした。
また、JRがホームにエレベーターを設置する平成20年度に合わせて、せめて、西口にエレベーターを設置することが、市民、とりわけ、エレベーター設置を切望しているお年寄りや障害のある方、子育て中の方々にとって、利便性の向上につながることは明らかです。そのためには、9月議会で設計予算を実現することが必要でした。
●下りのエスカレーターを優先されるべき
エレベーターと合わせて下りのエスカレーターも必要と考えています。しかし、JRからは、蕨駅の構造上、下りのエスカレーター設置は難しいとの回答が来ています。また、ベビーカー利用者などエレベーターでなければ対応できず、車椅子の方々からも、エスカレーター利用は大変であり、エレベーターを設置して欲しいとの声が寄せられているなど、駅のバリアフリー化を考えた場合、エレベーター設置が優先されるべきと考えています。
●駅のエレベーター設置よりも学校耐震化を優先させるべき
今議会の補正予算には、私がマニフェストで掲げた「4年間で全ての学校の耐震化」を行うため、南小学校の耐震化を前倒しするための耐震診断委託料も計上しています。
現状では、26日の市議会最終日に、エレベーター設置のための設計委託料が否決される可能性が高くなっています。しかし、蕨駅へのエレベーター設置には、市民や蕨駅利用者など2万人以上の署名が寄せられており、駅のバリアフリー化にとって必要不可欠です。今後とも、蕨駅のエレベーター設置実現に向け、全力で頑張る決意です。
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