塚越コミュニティ委員会主催で男女共同参画フォーラムが開催されました。今回は、NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長のカンベンガ・マリールイズさんに「ルワンダの内戦から学んだこと~国づくりをしていくうえでの女性の役割~」と題して講演いただきました。
マリールイズさんは、1965年にルワンダの隣国コンゴ(当時ザイール)で生まれ、86年にルワンダの専門学校の教師として赴任。93年に青年海外協力隊のカウンターパートナーとして日本に来日し、ルワンダに帰国した94年、80~100万人が死亡したとされるルワンダの内戦に直面。同年12月に日本に再来日し、2000年に「ルワンダの教育を考える会」を立ち上げ、ルワンダでの学校建設、命や教育の大切さを訴える講演活動をしています。こうした経験に基づくマリールイズさんのお話は、大変衝撃的で説得力のあるものばかりでした。特に、教育が受けられ、自分の名前を書ける事、子どもが夢を持つことが出来ることの素らしさ、水の大切さ、など、考えさせられる内容でした。そして、ルワンダでは、今、新しい憲法の下で、新しい国づくりが始まっていますが、憲法9条で議員などにおいて女性の比率を30%以上とすることが定められ、現在、国会議員の中で女性の比率が56.25%と世界一であることなどが紹介されました。戦争の放棄を定めた日本の憲法9条と女性の参画を定めたルワンダ憲法の9条、どちらも9条が大切、との話しが印象的でした。また、新しい国づくりにおいて、虐殺による負の連鎖を断ち切るため、死刑制度を廃止したという話しには大変感銘を受けました。まだまだ厳しい状況がある思いますが、何と言っても、自分たちの国づくりを自分達で進めているという生き生きした姿、活気が感じられました。ぜひ、蕨の子ども達にも聞かせてあげたい講演でした。講演会開催に当たりご尽力いただきました関係者の皆さんに感謝いたします。
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