わが国に甚大な被害をもたらした東日本大震災から1年が経ちました。亡くなられた方、行方不明の方は1万9000人を超え、今なお、34万人を越える方々が不自由な避難生活を余儀なくされています。改めまして、亡くなられた多くの方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災者の皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。
蕨市では、、このたびの震災で犠牲となられた多くの方々を追悼するため、本日、午後2時46分、サイレンを鳴らし、市民の皆さんに黙祷を呼びかけさせていただきました。ご協力いただき、ありがとうございました。
蕨市では、震災発生以来、市民のみなさんのご協力をいただきながら、一時避難所の開設や義援金の取り組み、被災自治体への市職員の派遣、さらには、蕨市内の知人宅等に避難されている方々の水道料金や学校給食費の減免など、被災地支援に全力を尽くしてきました。復興庁が発足したとは言え、本格的な復旧、復興はこれからであり、一日も早い復旧、復興を願うとともに、蕨市としても、引き続き、復興支援に力を尽くして行きたいと思います。
今回の震災を通じて、地震、津波の恐ろしさを痛感するとともに、ひとたび重大事故が起きると郷土に取り返しのつかない甚大な影響を長期にわたって及ぼす原発事故の恐ろしさを目の当たりにしました。同時に、震災を通じて、助け合い、高い道徳心で困難に立ち向かう日本人の素晴らしさが示されました。私達は、自然災害の恐ろしさをしっかり胸に刻み、何よりも命を大切にする、災害に強いまちづくりを進めるとともに、原発依存からの脱却を含め、日本のエネルギー政策のあり方を根本から問い直していく必要があります。さらに、地域の絆をさらに豊かにして行くことが求められています。
私は、東日本大震災1年の本日、市長として、引き続き、復興支援に取り組むとともに、蕨市において、災害に強いまち、地域の絆が豊かなまち、をつくり上げていく決意を新たにしています。市民の皆さんには、引き続き、市政推進へのご尽力をよろしくお願いいたします。
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