河鍋暁斎「新富座妖怪引幕」
幕末から明治にかけて活躍した天才絵師・河鍋暁斎の作品「新富座妖怪引幕」(早稲田大学演劇博物館所蔵)の実物大のレプリカが作成され、市民体育館でお披露目されました。ヨコ17メートル、タテ4メートルの引幕に、当時の歌舞伎界を代表する9世市川団十郎、5世尾上菊五郎をはじめとする人気役者をモデルにした妖怪が生き生きと描かれた、度胆を抜かれる作品です。しかも、暁斎は、この作品をわずか4時間で一気に書き上げたそうです。今回のレプリカは、蕨市内にある河鍋暁斎美術館が、市内にある染太郎さんに依頼して作成したもので、あまりの大きさに展示する場所がなく、今回、市民体育館でのお披露目となりました。2020年には東京でオリンピック、パラリンピックが開催され、海外からの日本文化への関心が更に高まると思いますが、河鍋暁斎は、欧米では、葛飾北斎とともに最も有名で人気のある絵師です。今回の新富座妖怪引幕も、市内のイベントなどで展示できると良いなと思っています。なお、今月27日から、三菱一号館美術館において、「画鬼・暁斎~KYOUSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」が開催されます。ぜひ、お出かけ下さい。詳しくは、こちらをご覧ください。
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