4月1日より「成人」年齢が18歳に~市長メッセージ
本日4月1日より、民法改正により、「成人」年齢が、これまでの20歳から18歳に引き下げられ、既に公職選挙法の改正で年齢が引き下げられた選挙権に続いて、様々な契約行為や国家資格の取得なども18歳から可能となりました。ただし、18歳で、全ての権利が、現在の成人と同等に認められる訳ではなく、飲酒、喫煙などは、引き続き20歳からとなります。
私は、「成人」年齢の引き下げは、若い皆さんの自己決定権を尊重し、社会参加を促進していくという点で、有意義なことであると考えており、若い皆さんの更なる活躍を期待しています。同時に、これまでは未成年者として親権者の同意がなければ契約を取り消せたものが、成人となることで取り消せなくなるため、悪質な事業者等によるトラブルに巻き込まれる恐れが生じる、などの課題もあります。そこで、蕨市では、新成人となった皆さんにお祝いのメッセージを送るとともに、このような消費生活のトラブルに関する注意喚起も行っていくこととしています。
なお、成年式については、以前表明した通り、蕨市では、引き続き「20歳」を対象として実施していきます。発祥の地・蕨の成年式は、終戦の翌年である昭和21年に、日本中が敗戦による虚脱状態にある中で、「次代を担う青年達を、まちをあげて激励しよう」と開催されたもので、それが全国に広がり、2年後の昭和23年、国民の祝日に関する法律で「成人の日」が制定され、国民的な行事として定着しました。従って、単に法律上の成人をお祝いするだけの行事にとどまらない成年式の意義に加え、20歳が引き続き重要な節目であること、18歳の多くが受験勉強や就職活動など将来の進路に関わる大切な時期にあることなどを踏まえ、判断したものです。
成年式発祥の地・蕨市は、いつでも若い皆さんを応援するまちであり、温かな人と人のつながり、コミュニティ豊かなまちであります。そのようなまちの市長として、私は、これからも若い皆さんを応援してきたいと思います。
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